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ロックの部屋

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NAIMEE COLEMAN

ネイミー・コールマン『SILVER WRISTS』



そうだったのか、ネイミー・コールマンはアイルランド出身の女性シンガーでした。このアルバムは偶然前知識もなく8年ほど前CD店で聴いて、気に入って買った物だった。

ジャケットに写っている彼女の写真は瞳がパッチリで長い髪の毛、少し少女ぽさが残っているけど、スリムな美人という感じで、すぐ目に付きました。聴いてみると、優しくて伸びやかな声としっとりと濡れた声、に参りました。即買ったのでした。

輸入盤でもあったので、プロフィールも何も知らず、ただ聴いていました。何処の国の人かも知らず、なんとなく新人らしいという事くらいは分かっていたような気はしていたけど……

1997年のデヴューアルバムでした。同じアイルランド出身の【エンヤ】よりもヴォーカルは明瞭、幻想的な部分は控えめにアコースティックな演奏をバックにナチュラルな歌声を聴かせるという感じです。エンヤほど幻想的な部分を強調してしまうと、イージーリスニング化してしまう怖れもあるのですが、このアルバムにはそれはありません。

ヒットしたらしい「CARE ABOUT YOU」はやはり良いです。横方向の拡がりにネイミー・コールマンの伸びたヴォーカル、ストリングスとシンセサイザーを配して、ギターとリズム隊は明瞭に中央に定位させておく。模写の確かさはアイルランドの音楽の特徴ですね。

「CONTROL」はより深みのある、幻想的な曲。

「SILVER WRISTS」も幻想的だけど、軽いエコーが効果的。アルバム中一番の聞き物かもしれない。

「SOMETIMES」はフォークぽい小品、とても可愛らしい。

「HOLD TIGHT」はピアノによる弾き語り風、ストリングスも美しいです。

アイルランドには【コアーズ】という女性3人を含むグループがいますが、ネイミーの声の質からいけば、コアーズの中に入っても何の違和感もないでしょう。

しかし、何でアイルランドの女性は、清楚でチャーミングでキリッとした人が多いのかな。行ってみたい国のひとつです。きっと島の美しさと気候によるものが大きいのかな。

音楽を聴いても、どことなく、はかない切なさや淋しさを感じるんですね。癒されます。

そのうちトラッドなアイリッシュフォークなんかも聴いてみたいなと思うのです。


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